夫が亡くなりました。 | EMIRIN A GOGO

夢のトンネル ~序章~

夢のトンネル

夫が亡くなりました

まずは私達夫婦の事

亡くなった夫は77歳、妻の私は55歳で22歳差のいわゆる年の差夫婦です。

夫は約13年前(2012年)に、持病の糖尿病が悪化をして脳梗塞を発症し車椅子生活になりました。その後も何度か重病を繰り返し、約3年前から透析治療を受けるようになりました。

そんな病気だらけの夫ですが、ポジティブというか常に前向きで、愚痴や弱音などを決して言わない人でした。

まだ夫が車椅子生活になる前、東日本大震災が起きた後、私にいつどんなことが起こっても生きていけるようにと、アウトドアに全く興味のない私を半強制的にキャンプに連れていったんです。それから私の方が、どっぷりキャンプにはまってしまい、車椅子になっても、愛犬と共に亡くなる直前までキャンプに行っていました。キャンプの他にも、愛犬がいる事と夫が車椅子ということで、宿泊場所を選ばない車中泊旅にもよく行きました。

そんな、キャンプや車中泊旅が大好きな夫婦でした。

亡くなるまでの経緯

夫は40代後半に最初の脳梗塞を起こし、幸いリハビリの成果もあり障害が残らなかったのですが、その頃から日ごろの不摂生が糖尿病を引き起こし、それからは心筋梗塞や狭心症、足の狭窄などなど、体中の血管や臓器を蝕んでいきました。

それから車椅子生活になり、その頃から身体を労わるようになり、飲酒を控え食の改善なども行ってきたのですが、とうとう透析を受けることになってしまいましたが、不自由なのは歩けないだけでキャンプや車中泊旅にも今まで通り行っていました。

しかし、2023年の年末に血尿が出て病院で検査を受けたところ膀胱癌が見つかってしまいました。

膀胱癌を治療するにあたって、夫の血管の状態がかなり悪いこともあって大学病院で手術を受けることになりました。

直ぐに膀胱腫瘍切除術を行い、病理解剖を行った結果「上皮内癌(CIS)」と診断されました。この癌は膀胱では悪性度が高く、最初にBCGという治療を行いしばらく経過を見ていました。

しかし半年後に再発がわかりその時に膀胱全摘を進められました。

膀胱全摘は夫の体にはリスクが大きいということで、一旦2回目の膀胱腫瘍切除術を行うことになりました。術後担当医に、やはり膀胱全摘をしないといずれ別の場所にも癌が転移すると言われ、夫は高齢で透析も行っていることもあり、今やらないとどんどん体の状態が悪くなり手術が難しくなるということで、夫婦で話し合い膀胱全摘する事を決断しました。

その後、膀胱全摘ということで話が進んでいったのですが、夫は透析をしているということで、腎臓、尿管も全摘しなければならないという事を伝えられました。

夫は一度決断したことなので、動揺する事もなく普通に受け入れていましたが、私は少し不安でした。

かなりの大手術になるということで、色々な準備の為手術をする事が決まってから1ヶ月半後に8時間に及ぶ手術を行い無事成功しました。

手術室から戻ってくる夫に会い、まだ全身麻酔から覚めたばかりだったのであまり喋れる状態ではなかったのですが、私に「ご苦労様」と言ってくれました。

結局この時が、この言葉が、私が会えた意識が有る夫の最後でした。

夫はこの時、手術は成功しているので一般病棟に戻ってきており、翌日も会話はできていたそうです。

しかし、翌日の午後透析を開始後しばらくして容態が急変し心肺停止になってしまいました。もちろん病院内なので直ぐに蘇生をし、心臓は動き出したのですが、意識も戻らず10分間心肺停止状態だったということで、体温管理療法という治療を行って3日間様子を見ることになりました。

しかし体温管理療法を行っている最中に多臓器不全になり亡くなりました。

夢のトンネルとは

夢のトンネルとは、夫が以前やっていたblogの名前です。

夫に意味を聞いたら、うる覚えなのですが、トンネルから抜け出すための道のり、みたいなことを言っていたような…

そんな夫の言葉を思い出して、私は今最愛の夫を亡くして真っ暗闇のトンネルにいるようで、でも夫の為にも自分の為にもここから抜け出さなきゃならないと思い、この放置気味だったHPで日記を書いていこうと思います。

私は文章力が全く無いので、誤字脱字、意味が通じない事があると思いますがお許しください。

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