夢のトンネル ~回想、備忘録02~ | EMIRIN A GOGO

夢のトンネル ~回想、備忘録02~

夢のトンネル

夫が亡くなる最後の7日間

入院当日

両側腎盂膀胱切除術を24日に行う為

2024/12/21朝10時頃家を出ました。

入院は午後からということだったのですが、入院前に麻酔科と歯科に予約が入っていたため早く出ました。

もちろん愛犬ルークも一緒に。

病院に到着して麻酔科と歯科に行くと予約が入っていないと言われました。

私もなんで手術前日ではないんだろうと思ってはいたんですが、夫の血糖値の数値が悪かった為入院が少し早まってしまったので、その為に行き違いがあったようでした。

入院は午後からなので、お昼ご飯は済ましてきてくださいと言われていたので、診察があったので、院内のコンビニで済ませようと思っていたのですが、少し時間ができたので、院内の食事処に行くことにしました。

私は朝から色々とつまみ食いをしていたので、あまりお腹が空いていなかったのですが、夫には手術を頑張ってもらうために好きなものを食べてもらうことに。

夫はデミグラスソースのオムライスを注文し私はアイスコーヒーを頼みました。

この日は天気が良くて、太陽の日の光が気持ちいい席で少しゆっくりしました。

これが夫との最後の食事になってしまいました。

その後入院の手続きを済ませ入院いたしました。

手術前日までの3日間

私が一番後悔している3日間。

私は普通に仕事をしており、昨年の12月から夫の手術に向け、検査や、しばらく大好きなキャンプや旅行に行けなくなるだろうと、通常以上の休みを取得させてもらっていたので、手術までに面会に行けなかった、いや行かなかったんです。

病院に入っているという安心感も  あったのですが、今回の手術は今までとはまったく違う大手術になるのに、勝手に絶対大丈夫と思っていて面会に行きませんでした。

行っていればよかった。

夫はとてもあたたかくユーモアがある人でした。

この3日間、ラインでバカな会話をしてました。

そして手術前日に

「かーちゃんあいしてるよ」って

私はいつものようにはぐらかして返信。

「私もあいしてるよ」って返信すればよかった。

後悔してもしきれない最後の3日間になってしいました。

手術日当日

2024/12/24ちょっと寝坊。

急いで支度をして病院へ、なんとか間に合いました。

夫はめちゃくちゃ元気!私も安心しました。

5分位会話をして、手術室まで付き添い見送りました。

AM9:00ここから8時間に及ぶ大手術。

私達はキャンプや車中泊旅をするのが趣味で我が家の車(古いキャラバン)をちょっとした車中泊使用にしているので、愛犬と車で待つことにしました。

夫は今までに何度も生死の境を潜り抜け復活してきました。

だから、絶対に大丈夫、2.3日したら普通にライン送ってくるって、変な自信がありました。

でも、手術が終わるであろう8時間が過ぎてもまったく連絡がないので、少し不安になり手術室前に行きました。

ちょうどその時に手術が無事終了したと連絡が入りほっとしました。

まだ全身麻酔から覚めていないので、少し時間がかかるということで、病棟で待つよう言われました。

病棟に戻ってこれるってことは手術は成功したってこと!!

その後麻酔から覚めた夫に少しだけ会えて、少しだけ会話することができました。

会話といっても、私が一方的にしゃべりかけて、

夫が最後に「ごくろうさま」って

この言葉が夫から効く最後の言葉になってしまいました。

そして意識が有る夫との最後になりました。

コメント

当サイトのプライバシーポリシーに同意していただいた上で「送信」ボタンをクリックしてください。
当サイトのプライバシーポリシーに同意していただいた上で「送信」ボタンをクリックしてください。
タイトルとURLをコピーしました